30回以上行ってわかった、雪質やコース、ゲレンデの特徴、行き方から帰路のオススメグルメまで、キロロリゾートを楽しむ全てを紹介します。
キロロリゾートは世界に誇れる
北海道といえば、ニセコの雪質と降雪量が有名ですが、キロロリゾートがある朝里岳エリアも負けていません。朝里岳エリアには、キロロの他に、札幌国際スキー場があります。
北西斜面にあるスキー場で、パウダースノーと安定した積雪量が魅力です。札幌からのアクセスが良いのも特徴で、日帰りでも十分に楽しむ時間があります。200万人規模の都市から、1時間台前半で行けるスキー場としては、世界屈指の雪質と降雪量ではないでしょうか。
また、ホテルが併設されているので、泊りがけで楽しむ事も可能です。
北海道最大規模のスキー場
「朝里」「長峰」「余市」の3つのエリアで構成されおり、東京ドーム25個分程度の広さがあります。とにかく広く単独のスキー場としては、北海道最大規模です。
22コースと非圧雪のパウダーライドエリア、14のオフピステエリアから構成されています。最長のコース距離は4,050mあります。
最高の雪質と積雪量
ハイシーズンの雪質は、水分が少ないでので、とても軽くサラサラです。息を吹きかけただけで、結構な量の雪が飛びます。繊細な羽毛やタンポポの綿毛ような質感です。
この雪の軽い質感が、綿の中に飛び込んでいるような浮遊感を生み出します。この浮遊感が、パウダースノーの虜になる理由です。
また、積雪量が非常に多く、最大で4.5メートル前後になり、北海道で最大規模の量です。雪が降った翌日は、成人男性でも腰から胸まで埋まります。
ハイシーズンは非常に寒い
12月~2月のハイシーズンは寒いです。
山頂と麓でも変りますが、暖かい日で0度、寒い日はマイナス20度ぐらいまで下がります。
マイナス20度以下の日は、リフトが寒く指先が凍りつくような感覚になります。インナーグローブがあるグローブでも寒く感じるので、オーバーグローブの用意をオススメします。
滑走時やゴンドラはそこまで寒さを感じませんが、パウダースノーが顔に付くと、凍って一気に冷えます。バラクラバがあると、顔面の凍結を防げるのと、肌荒れや日焼け対策にもなるので、着用をオススメします。
パウダースノーを滑れる確率が高い!
最大の魅力は、パウダースノーを滑走できる確率が高いことです。
ハイシーズンの9時にゴンドラに乗ることが出来れば、高い確率でパウダーを滑ることが出来ます。前日の降雪によって左右されるので、降雪サイトでチェックしてください。
https://ja.snow-forecast.com/resorts/KiroroSnowWorld/6day/top
個人的には、北海道内で最もパウダースノーを滑れる確率が高いと思います。
前日に降雪が無い場合でも、軽い雪は風によって巻き上げられて、雪面がリセットされて、新雪のようになる場合があります。
KIRORO MOUNTAIN CLUBとは?
スキー場は、一部のルールを守らない人によって、規制が強くなっている傾向があります。ただ規制するのではなく、事故を起こさないのを前提に、新たなルールと仕組みを取り入れて、キロロを楽しんでもらう取り組みの一貫として、KIRORO MOUNTAIN CLUBが発足しました。
具体的なには、有料で様々な優遇を受けれるサービスです。バックカントリーやパウダースノーを滑る場合に関わってきます。主なサービスは下記になります。
登山計画書を1時間早く提出することが出来る
通常は9時のところを8時に提出できるので、朝一のバックカントリーにアクセスすることが出来ます。バックカントリーの醍醐味は新雪を滑ることなので、これは大きいですね。
パウダーリッジが11時まで専用コースになる
非圧雪のサイドカントリーのエリア「パウダーリッジ」が、11時までKIRORO MOUNTAIN CLUB専用になります。パウダーリッジは、ゴンドラ直下に広がるツリーランが楽しめるエリアで、パウダースノーを楽しめます。
リフト・ゴンドラ乗車優先レーン
ゴンドラは混雑していて並びます。優先レーンは並ぶストレスが少ないのと、短い時間で多く回せるので、パウダースノーを楽しめる確率と回数が上がります。
優先駐車場
シーズン会員と併用してる場合は、建物入り口すぐの駐車場を利用できます。
11回以上利用するなら、年間会員がお得!
KIRORO MOUNTAIN CLUBの料金は、1日会員で1,300円、年間会員で13,000円です。10倍の差があるので、11回以上利用するなら年間会員がお得です。
シーズン券がある場合は、8,000円なので、9回以上行くなら年間会員がお得です。
新規会員 | ¥13,000(税込み) |
2018シーズン会員 | ¥8,000(税込み) |
1日会員 | ¥1,300 (税込み) |
リフト料金
主に利用するのリフト券は、3時間、6時間、1日でしょうか。個人的には、4時間~5時間程度を滑れば満足なので、6時間券を買うことが多いです。
料金は、3時間で4,200円、6時間で5,100円、1日で5,900円です。
その他に、ビギナー1日券やナイター券、2日以上の券があります。ビギナー1日券は、乗車できるリフトが限られているリフト券で、初心者コースをメインに滑る場合は、リフト料金がお得なのでオススメです。
リフト料金以外に、リフト券のICカード保証金として500円が掛かり、ICカード返却時に返金されます。
リフトチケットをセブンイレブンで買うと500円お徳
リフトチケットをセブンイレブンの端末で購入することができます。厳密にいうとチケットの引換券を購入して、キロロリゾートのチケットカウンターで、ICカードにチャージを行います。
1日券を5,400円、6時間券を4,600円で販売しており、それぞれ500円お徳に購入できます。
バラエティに富んだ魅力的なコース
出典元: キロロリゾート
朝里エリアはパウダーライドが魅力
朝里エリアは、メインのリフトの「キロロゴンドラ」があり、朝里の山頂まで一気に登ることが出来ます。初心者から上級者コースまであり、麓のマウンテンセンターまで続いていて、最長4050mを一気に滑り降りることできます。
ゴンドラを降りると3つのコースがあります。麓に正面を向いた状態で、右手から、「朝里ダイナミック」「朝里第2C」「朝里第2A」と並んでいます。
朝里ダイナミックからパウダーライド
パウダースノーを滑るのであれば、朝里ダイナミックからエキスパートAを経由したコースがオススメです。
朝里ダイナミックは、右手のゴンドラを潜っていくコースです。
朝里ダイナミックを左折すると、エキスパートAに入れます。ここから非圧雪のコースが続きます。エキスパートAからエキスパートB、もしくはパウダーライドへ進みます。
エキスパートBとパウダーライドは、キロロゴンドラから右手に見えるので、パウダースノーの状態を確認しましょう。パウダーライドの方が距離が長く幅が広いです。また、斜度もあるので、どちらもパウダースノーの状態が良い場合は、パウダーライドをオススメします。
エキスパートBを抜けた場合は、朝里ダイナミックの脇パウがあるエリアに出るので、ここでもちょっとのパウダースノーが狙えます。
朝里第2Aは脇パウ狙い
ゴンドラを降りて左手から、朝里第2Aと朝里第2Cが並んでいます。
朝里第2Aは、コース左右の脇パウが狙えるコースです。途中の右手に朝里第2Bの入り口が現れます。朝里第2Bは、かなりの急斜面でコブになっていることが多いので、スノーボードだと厳しいコースです。
朝里第2Aの最後は、かなり緩やかになるので、朝里第2Bを超えたあたりから、スピードを付けて行かないと止まります。その後は、朝里第2エクスプレスで山頂まで戻るか、余市エリアの麓へ行くかの2択になります。
朝里第2Cは、斜度がある非圧雪のコースでコブになってることが多いです。降雪があった際はパウダースノーが楽しめます。
長峰エリアは穴場コース
長峰エリアは、麓のマウンテンセンターから左手にある「長嶺第一リフト」に乗って行きます。到着すると、ロッジと長嶺第二リフトがあり、朝里エリアとは別のスキー場に来たような雰囲気です。コースは3つあり、右手から長嶺第2A、長嶺第2B、長嶺第2Cとなっています。
朝里と比べるとコースは短いですが、人が少ないのが特徴です。そのため、昼でも脇にパウダースノーが残っていることが多いです。
長嶺第2Aがオススメ
オススメは長嶺第2Aです。コース脇のエリアが広くパウダースノーを狙いやすいです。長嶺第2Bは、非圧雪ですが、コブになっていることが多いため、スノーボード向きではありません。
長嶺エリアから麓のマウンテンセンターに下る際は、なだらかな斜面が続きます。
余市エリアは初心者向け
余市エリアは、朝里エリアの麓に位置します。短くなだらかコースが多いため初心者向けで、ゆったりした滑りを楽しめます。また、朝里と長峰にパウダーが無くなったら、脇パウを狙くのがオススメです。
オフピステエリア
オフピステエリアは、サイドカントリーが楽しめるエリアで、ほとんどがツリーランになります。ツリーの中は、風の影響を受けないのと、コース取りが多彩ので、パウダースノーがある確率が高いです。
専用の入り口があり看板が立っているので、そこから入ります。
スキー場の管轄エリアですが、レスキューよって救助を要請した際は、実費で費用が発生します。全てが自己責任になるので、滑走レベルや天候を十分に考慮しましょう。
ホテルが2つ隣接している
キロロリゾートには、「シェラトン北海道キロロリゾート」と「トリビュートポートフォリオホテル」が隣接しています。
シェラトン北海道キロロリゾートはゲレンデに隣接
シェラトン北海道キロロリゾートは、麓にあるマウンテンセンターと繋がっていて、ホテルの部屋からリフト券売り場まで、外に出ないで到着できます。
ゲレンデ内にホテルがあるイメージで、連泊でガンガン滑る人には、すごく便利です。
トリビュートポートフォリオホテルは、安いがゲレンデまで移動がある
トリビュートポートフォリオホテルは、ゲレンデから1キロ程度離れた場所にあるので、移動が必要です。
移動方法は、車、シャトルバス、徒歩の3通りがあります。
自家用車が1番便利です。但し、時間が遅い離れた駐車場に泊めることになります。シャトルバスは乗降車や待ち時間が面倒ですが、自家用車がない場合は、こちらがオススメです。
歩けない距離ではないですが、ブーツでの移動は体力を使います。また、吹雪こともあるので、精神的に辛いです。
キロロリゾートへの行き方と時間
札幌から行く場合
移動方法は、車、バス、タクシー、JRがあります。
車は高速道路の方が運転しやすい
車の場合は、すすきのから高速道路を使って1時間程度で、高速料金は1,140円です。
高速道路を使わなかった場合は、1時間30分程度です。但し、朝の札幌市内は混雑しているので、実際には2時間以上は掛かることが多いです。
また、札幌から小樽の間は、速い速度で通るカーブが多く、路面は凍結しているため、雪道になれてないドライバーは苦労します。高速道路は速度が出ますが、カーブが緩やかで、他の車も少ないので運転しやすいです。
バスは乗車場所で料金が変わる
バスは、主要ホテル前から乗車する便と、札幌駅のバスターミナルから乗車する便があります。
ホテル前から乗降車する方が便利ですが、大人で片道3,500円、往復7,000円掛かります。札幌駅のバスターミナルは、道具をもって行くのが大変ですが、大人で片道1,540円、往復3,080円で、ホテル前の半額以下です。
タクシーは大人数だとお得
定額の大型タクシーがあり、9名まで乗車でき料金は2,3000円からです。一人あたり2,600程度で利用できるので、条件があえば、非常にお得です。
バスよりもプライベートが保たれるので、検討する余地はあるのではないでしょうか。
JRで直接行くことは出来ない
JRで小樽まで行く方法もありますが、駅からはバスかタクシーになります。荷物をもって乗り換える必要があるので、バスよりも利便性が高いとはいえません。
新千歳空港からキロロリゾートへの行き方と時間
アクセス方法は、車、バス、タクシー、JRがあり、札幌から行く方法と同じです。新千歳空港から札幌までは、車やバスで1時間程度かかりますが、JRだと38分です。時間に余裕が無い場合は、JRを検討するのもオススメです。
帰路のオススメグルメ
キロロリゾートの周辺には、飲食店がありません。そのため、小樽市銭函や札幌市手稲のエリアがオススメです。
高速の入口がある小樽市朝里から、下道で15分~20分程度のエリアです。
青空餃子
小樽市銭函にあるジャンボ餃子が名物のお店です。店内は広いですが、人気店のため混んでいて、並ぶことも多いです。月曜が定休日で、火曜は 16時まで、水曜〜日曜が 20時までの営業です。
アルタイル
札幌市手稲の国道5号線沿いにある老舗の洋食店で、ハンバーグやビーフシチューなどのメニューです。木曜が定休日で、ラストオーダーが22時30分で、遅い時間でも営業してるので、ナイター後にもオススメです
麺屋雪風
札幌市手稲のラーメン屋で、すすきのに本店がある超人気店です。濃厚な味噌ラーメンが名物です。定休日がなく、22時まで営業でしているので、ナイター後にも来店することが出来ます。
食べログ
ニセコとキロロのどちらが良い?
雪質と量
雪質は、どちらも軽いパウダースノーです。
降雪量は、日やシーズンによって左右されます。前日夜の降雪状況によって、ニセコかキロロかを選ぶことが多いです。また、ニセコの雪が悪いシーズンでも、キロロの雪質が安定していることが多いです。
スキー場の広さと規模
ニセコは、4つのスキー場から構成されていて、キロロよりも規模が大きいです。4倍程度の広さでしょうか。更に独立したスキー場のニセコモイワがあり、キロロとの共通シーズン券があります。キロロは、1日楽しめる広さですが、ニセコは1日では全て滑れないほどの広さです。
また、どちらも宿泊施設があるので、泊まりにも対応できます。
札幌からの距離
ニセコは、札幌から100キロ程度で、2時間程度の距離です。但し、高速道路がなく、長い峠を超えていく為、雪道に慣れていないと運転が難しいです。キロロと比べると遠いですが、日帰りでも行ける距離です。
札幌国際スキー場とキロロのどちらが良い?
雪質と量
札幌国際スキー場とキロロは、同じ朝里岳なので、雪質と量はほとんど一緒です。
スキー場の広さと規模
札幌国際スキー場は、キロロの半分程度の広さです。混雑していることが多く、パウダースノーの争奪戦が激しいです。営業30分でパウダーが無くなります。また、宿泊施設がありません。
札幌からの距離
札幌国際スキー場は、札幌から45キロ程度で、1時間程度の距離です。但し、高速道路がないですが、峠がないため、運転がしやすいです。キロロよりも近く、道も平坦なので、行きやすいスキー場です。