平岸ゴールデン街にある「蕎麦・焼鳥処 鵬(おおどり)」のオーナー岩崎さんにお店を開いた経緯、蕎麦と焼鳥のこだわり、お客さんの層や一人飲みについて聞いてきました。
給与:時給1,000円~
勤務時間:19時~24時(実働3~4時間)
※22時以降25%UP
日時:金・土・祝前日・店舗イベント時
資格:18歳以上(高校生不可)
業務内容:簡単な接客オーダー取り、洗い物
※ホール業務全般になります。
仕事終わりに賄い有、日払いも可能です。
連絡先:080-6064-0411(15時以降にお電話ください)
飲食経験を積んで「蕎麦・焼鳥処 鵬(おおどり)」をオープン
── 簡単な経歴を教えてください
出生地は北見ですが、親が転勤族だったので高校から札幌に引っ越してきて、現在は平岸に住んでいます。
── 飲食業界に入った経緯を教えてください
高校生の時にさんぱちラーメンでバイトをしたのが、初めての飲食経験です。
高校卒業後は、営業関係などの仕事をしたんですが、やっぱり飲食が好きだなと思って、飲食に戻りました。
ラーメン屋業界を渡り歩いた後に、すすきのの居酒屋や焼き鳥屋などに勤めました。そこで一緒に働いていた方のご縁で、平岸ゴールデン街に「蕎麦・焼鳥処 鵬(おおどり)」を構えさせていただきました。
その一緒に働いていた素敵な方は、同じ平岸ゴールデン街の「酔庵 」のマスターです。
「美味しい」が嬉しい
── 飲食のどんなところに惹かれたのでしょうか?
子供の頃から料理するのが好きだったので、家の手伝いとか楽しいなと思っていました。あとやっぱり、自分が作った料理を「美味しい」って言ってもらえるのが、すごい嬉しいですね。
── 飲食以外に興味があったことはありますか?
スーツへの憧れやゴルフに興味がありました。
スーツを着て営業の仕事をやったり、ゴルフを始めてもっと勉強したいなと思って、2年ほどゴルフ業界で働いたり、興味があることは仕事としてやりました。
「鵬(おおどり)」の意味とお店のコンセプト
── 店名の由来を教えてください
美唄やきとりともつそばの「福よし」に勤めていて、最終的に店長をやらせていただいた経験があったので、自分のお店でも蕎麦と焼鳥を料理のメインに考えていました。
焼鳥には自信があったので、鶏の意味がある文字使いたいと思って、「蕎麦・焼鳥処 鵬(おおどり)」という店名にしました。
── 通常の鶏と意味合いが違うんですか?
「鵬(おおどり)」という字は、中国神話の伝説の鳥で、上を目指して羽ばたくと言う意味があり、 「鳳凰」と呼ばれたりもします。 横綱の白鵬も同じ字ですね。
意味も良いし、字体や響もかっこいなと思って、「鵬(おおどり)」という店名にしました。最初の頃は、「おおどり」と読める人が全然いなくて苦労しました(笑)
── お店のイメージを教えてください
蕎麦をやるので和食のテイストで、「居心地の良い空間」で「長く座っても疲れない」をコンセプトにしています。
居抜きで借りたので、カウンターはそのまま使っていますが、椅子は長く座っても疲れないものを採用して、テーブルの天板を木目調に変えています。
田舎蕎麦と美唄焼鳥は自信がある
── 料理のコンセプトを教えてください
「自分が食べたいもの」を一番のコンセプトとしてやってます。
コンセプトに加えて、グランドメニューは半年に一度ぐらいの頻度で見直したり、季節毎の月替わりメニューを作って、常連さんが飽きないような工夫もしています。
その中でも一番食べてもらいたいオススメは、蕎麦と焼鳥ですね。特に自信がある料理です。
── 蕎麦のこだわりを教えてください
田舎そばで、太くて黒いのが特徴です。一般的なチェーン店さんは、更科で白い蕎麦が多いですね。
蕎麦の麺は、試行錯誤しながら作り上げていきました。自分でも打てますが、1人営業で仕込みの関係もあるので、一柳製麺さんに特注で依頼しています。
── 普通の蕎麦と田舎蕎麦は何が違うんですか?
蕎麦粉の比率ですね。
普通の更科蕎麦は、蕎麦殻を除いて実だけを使うんですが、田舎蕎麦は、蕎麦殻も一緒に挽いて作ります。
そのため、蕎麦の香りが引き立って、色が黒くなる特徴があります。また、太くて食べ応えがあるので、癖になる味だと思います。
── 影響を受けた蕎麦屋はありますか?
大正8年創業で100年以上の歴史がある「思君楼」さんの蕎麦が一番美味しいと思っていて、そこに近づけたいなって目標をもってやっています。
── 焼き鳥の特徴を教えてください
美唄焼鳥なので、もつ串なども特徴ですが、やはり大きさですね。大手チェーン店さんと比べると、2倍ぐらいの大きさがあります。
初めて来たお客さんには「大きいですね!」とよく言われますね。食べ応えがあって、もちろん味付けも美味しいというのが一番のこだわりです。
── 今月のオススメはどのように決めてますか?
旬のものや季節を意識して考えていて、春は山菜、夏はさっぱりしたもの、冬はカキフライなどを提供させていただいます。
あとは、鮭メンチカツや牛タンウインナーなど、ちょっと変わり種を加えていく感じですね。
他の飲食店に行った時は、どんなメニューをやっているのか常にアンテナを張ってます。
焼鳥に合う日本酒を用意
── ドリンクに対するこだわりを教えてください
焼鳥に合う日本酒を6種類~7種類ぐらい置いてます。あとは、ドリンクが出てくるまで待たせないように、提供するスピードを意識してやっています。
料理のクオリティーと営業時間への信頼を大切にしている
── 店舗を運営するにあたり、大切にしている部分はなんですか?
安定したクオリティーの料理を提供できるように意識しています。
焼き鳥の塩加減であったり、どんなに忙しくても丁寧な盛り付けをするとか、いつ来ても同じ味で美味しい料理を提供することを大切にしています。
あとは、 営業時間を守ることを大切にしています。
一人でやってる個人店は、早い時間にお客さんが来ないといった理由で、開店時間を守らないところが多いんですが、私は、責任感をもって開店時間に合わせて仕込みを逆算してやってます。
百歩譲って、品切れで早く閉めることはありますが、一度も開店時間を遅らせたことはないですね。
当たり前ですが、この2つにこだわって営業しています。
地元平岸のお客さんが多い
── お客さんの年齢層や性別を教えてください
30代~60代の男性の比率が多いですね。焼鳥屋でもあるし、ボトルキープもあるので男性比率が高くなっていると思います。
── 常連さんと新規のお客さんはどのくらいの割合ですか?
常連が4割でリピーターさんが3割、新規のお客さんが3割ぐらいですね。常連さんは、顔と名前が一致していて定期的に来ていただいてる方で、リピーターさんは、何回か来ていただいている方です。
── 平岸に住んでいるお客さんが多いですか?
そうですね。徒歩5分圏内に住んでる方が多くて、ほぼ地元のお客さんです。
常連さんは、3店舗ぐらい自分の行きつけのお店があって、平岸ゴールデン街とか平岸駅周辺で、はしごして飲んでる方が多いです。
── イベントもよくやられてますよね
お客さんを誘って、バーベキューや餃子パーティーなどをやっています。 仲良くさせていただいているお店と合同でやったり、 最近は、ボーリングに行ってから食事をするってパターンもありますね。
初めてお店の冠名をつけたゴルフコンペも計画してます。
一人飲みはお客さん同士の交流がある
── 一人飲みの割合はどのくらいですか?
半々ぐらいですね、常連さんは一人飲みで来ることが多いです。特に平日は一人飲みでくるお客さんが多くて、週末は団体のお客さんが多いです。
── 一人飲みのお客さんはどういったシーンで利用されてますか?
平日は、仕事帰りが多いですね。
週末は、会社の飲み会があって、締めで蕎麦を食べて帰るといった方もいます。特に、21時以降は、そういうお客さんさんが多いですね
── カウンターでお客さん同士の交流はありますか?
仲良くなる方が多いですよ。
お客さん同士が何回か顔合わせると、「この前会えましたね!」って挨拶したりとか。こちら側からも、年齢が近いとか気が合いそうだなと思ったら、様子を見て紹介したりします。
お客さんに支えられている居場所でありたい
── 今までも最も苦労したことはなんですか?
お店をオープンした時に、ほとんど告知をしなかったので、お客さんが少なくて苦労しました。
3ヶ月ぐらいは、ほとんど告知をしないやって、4ヶ月目ぐらいからクチコミでお客さんが来てくれるようになって、安定してきました。
── オープンした時からお店の変化はありましたか?
最初の1年間は、焼鳥よりも蕎麦を全面に押していたお店だったので、ランチもやってたんですよね。色々と試行錯誤を重ねて、今の居酒屋よりのスタイルに落ち着きました。
── 最も辛かったことは何ですか?
「美味しい 」 と言っていただいたり、常連さんが来てくれたり、それを支えでやってるんで辛いと思ったこと一度もないですね。
── 最も嬉しかったことは何ですか?
僕の誕生日の前日に、常連さんが沢山来てくれて、日付が変わるタイミングにサプライズでお祝いしてもらえたのは嬉しかったですね。
ケーキとプレゼントもいただいて、地元の方々にお祝いしていただいたのが、本当に嬉しかったし、お店をやって良かったなと思いました。
本当にうちの常連さんは優しい人が多いんですよね。
── 今の仕事を続けるモチベーションは何ですか?
お客さんです。お客さんに支持されてるのが、一番のモチベーションになります。
何年間にわたって週に数回来てくれる常連さんもいるので、月替わりメニューとかで工夫して、より上を目指すように取り組んでいます。
お客さんの支持に甘えないで、日々成長と精進をする。そういった部分もモチベーションになってますね。
── 開店から今までを振り返ってみて、どのように感じますか?
早いです。
サラリーマン時代だったら、嫌な上司とか人間関係とかがあって、仕事行きたくないなとか思ったこともありましたけど、今は楽しさがあるから早いんだと思います。
── お店を一言で表すなら、どのように表現しますか?
居場所です。
自分の居場所でもあるし、お客さんが家のように安心して、いつでも来やすいと思っていただければ良いなと思ってます。
── 今後の目標やチャレンジしたいことを教えてください。
うちのお店だけ盛り上がるのではなく、周りのお店も絡めて、みんなでワイワイ盛り上がるのが理想で、平岸ゴールデン街がもっと栄えると良いなと思っています。
他のお店はライバルでもありますが、仲間でもあると思っています。一緒に飲みにいって自分が気づかなかったことを教えてもらったり、今でもすごい感謝しているので、その輪が広がっていけば、皆さんが良い方向に行くかなと思います。
── 「蕎麦・焼鳥処 鵬(おおどり)」での目標やチャレンジはありますか?
多店舗を展開していきたいという目標はあります。例えば、すすきのや北24条などに、蕎麦と焼鳥が美味しいっていただけるお店をやりたいですね。
一人飲みに来たい人へのメッセージ
── 一人飲みに来たい人へメッセージをお願いします
この風貌なんで、初めて来るお客さんに「怖そう」と言われますが、話してみたら「すごい気さく」って言われます。
この風貌に怯えずにお気軽に来て下さい(笑)
住所 | 北海道札幌市豊平区平岸2条8丁目2-6 第二松井ビル地下1F 平岸ゴールデン街7区画 |
営業時間 | 18:00~24:00 |
定休日 | 不定休 |